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第153回 学術集会会長ご挨拶

 私ども帝京大学医学部附属溝口病院産婦人科学教室は、2019年6月1日(土)に、第153回関東生殖医学会を担当させていただくことになりました。関東生殖医学会は、日本生殖医学会関東ブロックで毎年行われる学術集会で、生殖医療についての基礎的・臨床的知見に関する研究成果を発表・討論するとともに、関東ブロックにおける生殖医療従事者の交流を図る場となっています。例年、生殖医学会会員ならびに生殖医療従事者150名程度が本学術集会に参加し活発な議論が行われます。
 世界で初めての体外受精児であるLouise Joy Brownさんが1978年に誕生してから40年が経過し、この間に生殖医療は見覚ましい発展を遂げました。我が国においても2016年には18人に1人が生殖補助医療により生まれています。このような状況で、近年の晩婚化による出産年齢の高齢化、少子化は、社会的にも倫理的にも多くの問題を抱えています。特に生殖医療と生命倫理は、避けては通れない関係にあります。不妊カップルの希望に対応して、多様な価値観に配慮し、国民が納得できる倫理的に許容可能な生殖医療を行っていくことが必要となっています。
 そこで、第153回のプログラムの基調講演は、社会人類学をご専門とする成城大学文芸学部/大学院文学研究科教授の上杉富之先生に,「生殖補助医療をめぐる近年の社会的・文化的な変化と倫理的課題―文化人類学の観点から―」と題した講演を行っていただく予定です。上杉教授は2006年から日本生殖医学会倫理委員会委員として本会に貴重な御助言をいただいており、最近の研究テーマは、新生殖医療技術時代の人類学と伺っています。会員の皆様の今後の医療、研究にお役に立つことと考えています。なお、本基調講演は、専門医制度共通講習[(必須)医療倫理(臨床倫理、研究倫理、生命倫理を含む] の受講単位となっています
 参加される皆様にとって有意義な会となること、さらに生殖医療の発展に少しでも貢献できることを願っております。
 当日は、多くの会員の方々の参加をお待ちしています。


第153回 関東生殖医学会
学術集会会長  西井 修 (帝京大学医学部附属溝口病院産婦人科)

contents

第153回関東生殖医学会学術集会

2019年6月1日(土曜日)
於 持田製薬株式会社 本社内
  「ルークホール」

学術集会事務局
〒213-8507
神奈川県川崎市高津区二子5-1-1
帝京大学医学部附属溝口病院
産婦人科医局内

TEL 044-844-3333
FAX 044-844-3233
E-mail
fujimoto-tky @ umin.ac.jp